「インスタ広告を始めたいが、代行に頼むべきか、社内でやるべきか」。Instagram広告は、アプリから手軽に投稿を宣伝できる一方で、成果を目的にした本格的な運用には広告マネージャと計測の設定が必要です。この記事では、Instagram広告の運用代行の費用の目安と、自社運用との比べ方をまとめます。
Instagram広告の運用代行の費用は手数料と制作費が目安
Instagram広告の運用代行の費用は、一般的に広告費の20%前後の運用手数料に、画像やリール動画の制作費が加わる形が目安です。少ない広告費では月数万円の最低手数料がかかることも多くあります。
| 費目 | 目安 | 確かめること |
|---|---|---|
| 運用手数料 | 広告費の15〜20%前後 | 最低手数料と計算の基準 |
| 画像の制作 | 手数料に含む、または1点ごと | 月に何点まで、縦長の比率に合わせて作るか |
| リール・ストーリーズの動画 | 1本ごと、または月額 | 尺、撮影の有無、素材の用意はどちらか |
| 初期費用 | 無料〜十数万円 | ピクセル・コンバージョンAPIの設定が含まれるか |
Instagram広告は、Meta広告(Facebook・Instagram広告)の一部です。広告マネージャで1つのキャンペーンを作り、配置としてInstagramのフィード・ストーリーズ・リールなどを選びます。そのため、代行の料金も「Meta広告の運用代行」としてまとめて設定されていることが多いです。
Instagramの主な配置
Instagram広告は、表示される場所(配置)によって見え方が違います。主な配置は、投稿の流れの中に出るフィード、画面いっぱいに縦長で出るストーリーズ、短い縦長動画のリール、検索や発見のタブなどです。配置はAIに任せて自動で選ばせることも(Advantage+ 配置)、手動でInstagramだけに絞ることもできます。
代行会社に頼む場合は、どの配置に向けた素材を何本作るのかを確かめておきます。フィード用の正方形の画像だけを作り、ストーリーズやリールにもそのまま流用すると、縦長の画面で上下に余白が出て、反応が落ちることがあります。
代行と自社運用を比べる
代行と自社運用の違いは、費用・手間・クリエイティブの量の3つに表れます。
| 比べる点 | 代行 | 自社運用 |
|---|---|---|
| 費用 | 手数料(広告費の20%前後)+制作費 | 担当者の人件費(社内の時間) |
| 手間 | 定例会と素材の確認が中心 | 配信の設定・確認・入れ替えを社内で行う |
| クリエイティブ | 代行会社が作る(別料金のことも) | 社内で作るか、外部のデザイナーに頼む |
| 判断の速さ | 定例会や連絡の間隔に左右される | 社内で気づいたらすぐ変えられる |
| ノウハウ | 代行会社に残りやすい | 社内に残る |
月の広告費が30万円で手数料20%なら、手数料は月6万円、年72万円です。これに制作費が加わります。一方、自社運用では、担当者が週に数時間を広告に使う前提になります。どちらが安いかは、その時間を社内でどう評価するかで変わります。
月6万円
広告費30万円・手数料20%のときの月の手数料
年間では72万円。最低手数料や制作費が加わると総額はさらに増える
自社運用が向いている会社、代行が向いている会社
社内で写真や動画を作れて、広告費が月数十万円までの会社は、自社運用が向いている傾向があります。Instagram広告は、配信先の選び方をAIに任せる部分が大きく、人が細かく調整する作業は以前より減っているためです。成果を分けるのは、どれだけ多くのクリエイティブを試せるかと、計測が正しいかの2つです。
反対に、次のような会社は代行が向いています。
- 社内に撮影やデザインの力がなく、素材づくりから任せたい
- 広告費が大きく、複数のキャンペーンや商品を並行して回す
- ECのカタログ広告など、設定が複雑な形式を使う
- 立ち上げの期間だけ、専門の知見を借りたい
立ち上げは代行に任せ、勝ちパターンが見えたら自社運用に移す、という段階的な進め方もよく選ばれます。
Instagram広告で成果を分ける運用の要点
Instagram広告の運用で大事なのは、縦長の素材、クリエイティブの入れ替え、計測の3つです。代行に頼む場合も、自社で運用する場合も、ここを押さえているかを確かめてください。
- ストーリーズ・リール向けに縦長(9:16)の素材を用意しているか
- フィード向けに縦長(4:5など)や正方形の素材も用意しているか
- フリークエンシーとクリック率の推移から、入れ替えの時期を決めているか
- ピクセルとコンバージョンAPIの両方で成果を送っているか
- 成果をクリエイティブごとに比べ、勝ちパターンを記録しているか
同じ人に同じ広告が何度も表示されると、反応は落ちていきます。Meta広告では、一定期間に1人あたり何回表示されたかをフリークエンシーとして確かめられます(Metaビジネスヘルプセンター)。フリークエンシーが上がり、クリック率が下がってきたら、新しいクリエイティブに入れ替える合図です。
Instagram広告の費用はどう決まるか
Instagram広告の広告費そのものは、広告主が決める予算と、オークションで決まる単価で決まります。1日の予算か、期間の通算の予算を決め、その範囲で配信されます。表示やクリックの単価は、同じ相手に広告を出したい他社との競り合いと、広告の反応の良さで上下します。
そのため、同じ予算でも、反応の良いクリエイティブを使うほど、多くの人に届き、成果1件あたりの費用も下がりやすくなります。代行の手数料は広告費に連動しますが、成果の効率を左右するのはクリエイティブと計測であり、料率の差よりもこちらの差が大きく出ることがあります。
代行から自社運用に切り替える手順
代行から自社運用に移るときは、アカウントと計測を先に自社に寄せてから、運用の作業を移す順番にすると、成果の落ち込みを抑えやすくなります。
- 1
アカウントの名義を確かめる
広告アカウントとピクセルが自社のビジネスポートフォリオにあるかを確かめる
- 2
記録を受け取る
これまでのクリエイティブ、成果の推移、配信の設定の意図を資料でもらう
- 3
並行期間を設ける
1〜2か月、代行会社と社内の担当者が一緒に見る期間をつくる
- 4
社内の型を決める
素材の入れ替えの間隔、確認する数字、判断の基準を決める
- 5
権限を整理する
代行会社のパートナーとしてのアクセス権を外す
並行期間を設けるのは、配信の設定の意図や、うまくいかなかった試みの記録を引き継ぐためです。記録がないまま切り替えると、すでに試して効果のなかった施策を、社内でもう一度試すことになりがちです。
代行に頼むときの確かめ方
代行に頼むときは、アカウントの名義、制作の本数、計測の設定の3つを契約の前に確かめます。とくにアカウントは、自社のビジネスポートフォリオに広告アカウントを置き、代行会社をパートナーとして追加する形にすると、代行会社を変えても履歴が自社に残ります(Metaビジネスヘルプセンター)。
制作の本数は、「月に新しい素材を何本入れるか」を決めて見積もってもらうと比べやすくなります。Instagram広告は素材の入れ替えが成果に直結するため、料率が低くても素材が少なければ、成果は伸びにくくなります。
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