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除外キーワードの決め方|検索語句レポートの見方とマッチタイプ

原田 真之

監修 原田 真之(株式会社TUKURO 取締役)

公開 2026.10.16/更新 2026.10.18・約5分で読めます

この記事の結論

除外キーワードは、検索語句レポートを見て「商品と関係のない語句」と「費用がかかっているのにコンバージョンにつながっていない語句」から決めます。除外キーワードは類義語や言い換えには広がらないため、追加するときはマッチタイプを選び、言い回しの違いは自分で足す必要があります。週に1回など頻度を決めて点検し、除外しすぎていないかも合わせて見直します。

除外キーワードとは、「この語句が含まれる検索では広告を出さない」と指定する設定です。検索広告で広告費が無駄になる原因の多くは、狙っていない検索語句への表示です。たとえば有料の会計ソフトを売っているのに「会計ソフト 無料」で表示され、クリックされても申し込みにはつながりません。こうした検索を止めるのが除外キーワードの役割です。

除外キーワードはどう決めるか

除外キーワードは、検索語句レポートに出た実際の検索語句から決めます。頭の中で候補を考えるより、実際に費用がかかった語句を見るほうが確実です。判断の基準は次の2つです。

  1. 商品やサービスと関係のない語句(例:有料の商品なのに「無料」「自作」、求人を出していないのに「求人」「年収」)
  2. 費用がかかっているのに、コンバージョンにつながっていない語句(クリックが一定数あり、成果がゼロのもの)

1つ目は見つけたらすぐ追加してかまいません。2つ目は、少ないクリック数で判断すると、本来は成果が出る語句まで止めてしまいます。その語句のクリック数が、アカウントの平均のコンバージョン率から見て「1件くらいは出ていてもおかしくない」水準に達してから判断するのが目安です。

検索語句レポートの見方

検索語句レポートは、広告が表示されたときにユーザーが実際に検索した語句の一覧です。登録したキーワードとは別物で、部分一致(日本語のヘルプでは「インテント マッチ」)やフレーズ一致のキーワードからは、登録した語句と違う検索で表示されることがあります。

Google 広告の管理画面では、「キャンペーン」→「分析情報とレポート」→「検索語句」で見られます。見るときは次の順で並べ替えると、手を打つべき語句が早く見つかります。

並べ替え見るもの主な対応
費用の多い順費用が大きいのにコンバージョンが0の語句除外を検討
クリック数の多い順商品と関係のない語句すぐ除外
コンバージョンの多い順成果が出ている語句キーワードとして追加を検討

なお、検索数が少ない語句は、Google のプライバシーの基準により個別には表示されないことがあります。レポートに出ない検索にも費用はかかっているため、レポートの合計と管理画面の合計が一致しないことがある点は知っておきます。

除外キーワードのマッチタイプ

除外キーワードにも、部分一致・フレーズ一致・完全一致の3つのマッチタイプがあります。通常のキーワードとは挙動が違うので注意が必要です。Google 広告ヘルプの説明をまとめると次のとおりです。

マッチタイプ広告が止まる検索例:除外キーワード「ランニング シューズ」
部分一致語句がすべて含まれる検索(順番は問わない)「シューズ ランニング 赤」は止まる。「ランニング 靴」は止まらない
フレーズ一致同じ順番で語句が含まれる検索(前後に別の語があってもよい)「赤 ランニング シューズ」は止まる。「シューズ ランニング」は止まらない
完全一致同じ語句・同じ順番で、ほかの語を含まない検索「ランニング シューズ」だけが止まる

いちばん大事なのは、除外キーワードは類義語や言い換えに広がらないことです。通常のキーワードは部分一致で関連する検索に広く表示されますが、除外キーワードはそうなりません。「無料」を除外しても「タダ」「0円」は止まらないので、必要なら別々に追加します。また Google 広告ヘルプでは、とても長い検索(17語以上)では、17語目以降に除外キーワードがあっても広告が表示される場合があると説明されています。

除外キーワードを追加する手順

検索語句レポートから除外キーワードを足す手順
  1. 1

    語句を選ぶ

    検索語句レポートで、止めたい語句にチェックを入れる

  2. 2

    除外として追加

    『除外キーワードとして追加』を選ぶ

  3. 3

    単位を選ぶ

    追加する単位(広告グループ・キャンペーン・除外キーワードリスト)を選ぶ

  4. 4

    マッチタイプを選ぶ

    語句をそのまま止めたいなら完全一致、その単語を含む検索をまとめて止めたいなら部分一致

  5. 5

    記録する

    追加した日と理由を記録しておく(あとで見直すため)

複数のキャンペーンで共通して止めたい語句(「無料」「求人」など)は、除外キーワードリストにまとめて、各キャンペーンに適用すると管理が楽になります。

除外キーワードを追加する単位の選び方

除外キーワードは、どの単位に入れるかで効く範囲が変わります。広すぎる単位に入れると、別のキャンペーンで成果の出ている検索まで止めてしまうことがあります。

単位効く範囲向いている語句
広告グループその広告グループだけ別の広告グループで受けたい語句(例:商品Aのグループで商品Bの検索を止める)
キャンペーンそのキャンペーン全体そのキャンペーンの目的に合わない語句
除外キーワードリストリストを適用した全キャンペーンどのキャンペーンでも要らない語句(「無料」「求人」など)
アカウント単位の除外アカウント全体(対象のキャンペーンの種類による)会社として広告を出したくない語句

よく使われるのが、広告グループどうしの交通整理としての除外です。たとえば「会計ソフト」と「会計ソフト 個人事業主」の2つの広告グループがあるとき、前者に「個人事業主」を除外しておくと、個人事業主向けの検索は後者の広告グループで受けられ、広告文とLPを検索に合わせやすくなります。

除外しすぎを防ぐ点検

除外キーワードは、追加するより「入れすぎ」に気づくほうが難しい設定です。次のようなことが起きていないかを、定期的に確かめます。

除外しすぎていないかの点検
  • 部分一致で短い単語(『安い』『比較』など)を除外し、成果の出ていた検索まで止めていないか
  • 通常のキーワードと同じ語句を除外していないか(キーワードが表示されなくなります)
  • 追加した後に、キャンペーンの表示回数やコンバージョンが急に落ちていないか
  • 以前は合わなかったが、商品やサービスが変わって今は対象になった語句はないか

「成果がない」は、期間を区切った見方にすぎません。コンバージョンまで日数がかかる商材では、クリックした直後には成果がなくても、数日後にコンバージョンが記録されることがあります。除外の判断は、コンバージョンまでの日数も考えた期間で行います。

担当者が兼任でも回すには

検索語句の点検は、一度やれば終わりではありません。新しい検索は毎日生まれ、キーワードを足すたびに想定外の語句も出てきます。広告の担当を兼任している会社では、つい後回しになり、無駄な費用が積み上がりがちです。

続けるコツは、見る曜日と基準を決めて、手順を固定することです。たとえば「毎週月曜に、前週の費用の多い順で上から確認し、関係ない語句は除外、成果ゼロの語句は候補として記録」と決めておけば、担当が替わっても同じ判断ができます。

インハウスマーケでできること

インハウスマーケのインハウスAIは、Google広告の検索語句を毎朝点検し、費用がかかっているのにコンバージョンのない語句を、除外キーワードの候補として Slack・Chatwork・Google Chat・メールでお知らせします。追加するかどうかは担当者が決め、承認したものだけを反映します(あとから元に戻せます)。料金は月5万円(税別)からで、最低1か月から使えます。

よくある質問

Q. 除外キーワードはどのくらいの頻度で見直せばよいですか?
決まった頻度はありませんが、広告費が多いアカウントほど短い間隔で検索語句レポートを見るのが一般的です。新しいキーワードやキャンペーンを追加した直後は、想定外の語句が出やすいので、普段より頻繁に確認します。
Q. 除外キーワードに類義語や表記ゆれは含まれますか?
含まれません。Google 広告ヘルプでは、除外キーワードは類似パターンなどには一致しないと説明されています。「無料」と「タダ」のように言い換えも止めたい場合は、それぞれ追加します。
Q. 除外キーワードを入れすぎるとどうなりますか?
本来コンバージョンにつながる検索まで止めてしまい、表示回数とコンバージョンが減ることがあります。特に部分一致の短い単語を除外すると影響が広がるため、追加後に表示回数の変化を確認します。
Q. P-MAX(パフォーマンス マックス)でも除外キーワードは使えますか?
P-MAXでも除外キーワードを設定できるようになっています。設定できる単位や上限は変わることがあるため、最新の Google 広告ヘルプで確認してください。

参考にした公式の情報

原田 真之

この記事の監修

原田 真之株式会社TUKURO 取締役

サイバーエージェントでインターネット広告事業に11年携わり、累計100社超のマーケティング戦略を立案。売上を最大20倍まで伸ばした実績を持つ。運用型広告の実務と、成果につながる設計を専門とする。

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