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広告代理店のレポートの見方は?確認すべき指標とポイント

藤井 俊祐

監修 藤井 俊祐(株式会社TUKURO 代表取締役)

公開 2026.10.16/更新 2026.10.18・約6分で読めます

この記事の結論

広告代理店のレポートは、成果の指標(コンバージョン数・CPA・ROAS)、費用の内訳、前月からの変化の理由、次に何をするかの4つを確かめると、運用の中身が分かります。数字はレポートだけで判断せず、広告の管理画面と突き合わせ、コンバージョンの定義と期間がそろっているかを確かめることが大切です。

代理店から毎月届くレポートは、数字が多く、どこを見ればよいか迷いがちです。「グラフはきれいだが、結局うまくいっているのか分からない」という声もよく聞きます。この記事では、広告代理店のレポートで確かめるべき指標と、読み方のポイントをまとめます。

レポートで確かめるのは4つ

代理店のレポートは、次の4つを確かめると、運用の中身がつかめます。

確かめること見るポイント
成果コンバージョン数・CPA・ROAS が目標に対してどうか
費用広告費・手数料・その他の費用の内訳、予算の消化
変化の理由前月や前年同月から何が変わり、その理由は何か
次の打ち手来月何をするか、何を検証するか

数字の一覧だけで、変化の理由や次の打ち手が書かれていない場合は、定例会で口頭で聞くか、レポートに加えてもらうよう相談するとよいでしょう。

主な指標と読み方

運用型広告のレポートでよく使われる指標を、読み方と一緒にまとめます。

指標意味読み方の例
表示回数広告が表示された回数急に減ったら、予算・入札・審査・配信の状態を確かめる
クリック数広告がクリックされた回数表示回数とあわせて見る
クリック率(CTR)クリック数 ÷ 表示回数下がったら広告文やクリエイティブの見直しの合図
クリック単価(CPC)広告費 ÷ クリック数上がったら競合や入札の変化を確かめる
コンバージョン数(CV)問い合わせ・購入などの成果の数最も大事な指標の一つ。まず定義を確かめる
コンバージョン率(CVR)コンバージョン数 ÷ クリック数下がったらサイトや検索語句の質を確かめる
CPA(獲得単価)広告費 ÷ コンバージョン数目標CPAと比べる
ROAS(広告費用対効果)広告経由の売上 ÷ 広告費売上を目的にする場合の中心の指標

成果の指標から見る

最初に見るのは、事業の目的に直結する指標です。問い合わせを増やしたいならコンバージョン数とCPA、売上を伸ばしたいならROASを見ます。クリック率やクリック単価は、成果が動いた理由を探すための指標です。順番を逆にすると、「クリック率は上がったが、問い合わせは減った」といった状態を見落とします。

コンバージョンの定義を確かめる

レポートの「コンバージョン」に何が含まれているかを確かめます。問い合わせの完了だけなのか、資料のダウンロードや電話のタップ、ページの閲覧まで含めているのかで、CPAの意味が大きく変わります。Google広告では、どのコンバージョンを入札に使うか(メインとサブ)を設定で分けられるため、その設定もあわせて確かめます。

管理画面の数字と突き合わせる

レポートの数字は、ときどき広告の管理画面と突き合わせて確かめます。閲覧権限があれば、次の手順で確かめられます。

管理画面と突き合わせる4つの手順
  1. 1

    期間をそろえる

    レポートと同じ期間(月初から月末など)を管理画面で選びます

  2. 2

    主な数字を比べる

    広告費、クリック数、コンバージョン数が一致するかを見ます

  3. 3

    請求と比べる

    広告費が、代理店からの請求書の広告費と一致するかを見ます

  4. 4

    変更履歴を見る

    レポートに書かれた『改善の作業』が、変更履歴に残っているかを見ます

広告の管理画面と GA4(Google アナリティクス 4)では、成果の数え方や帰属のさせ方が違うため、数字は一致しないのが普通です。大きくずれている場合は、計測の設定に問題がないかを確かめます。

前月比だけで判断しない

レポートでは前月比がよく使われますが、それだけで判断すると誤ることがあります。

媒体ごとに見るポイント

同じレポートでも、Google広告とMeta広告では見るべき点が少し違います。

Google広告

Meta広告

定例会で聞くとよい質問

レポートを受け取ったら、定例会で次のような質問をすると、運用の考え方が見えてきます。

定例会で聞くとよい4つの質問
  • 今月、成果が動いた一番の理由は何ですか
  • 今月変えたことは何で、その結果はどうでしたか
  • 来月は何を検証し、どうなれば成功と判断しますか
  • こちら(広告主)に用意してほしいもの(素材・情報・サイトの改善)はありますか

代理店の担当者は、広告主の事情(在庫、価格の変更、キャンペーン)を知らないと良い提案ができません。レポートの場は、こちらから情報を渡す場でもあります。

レポートを読むときによくある見落とし

レポートの数字そのものは正しくても、読み方で判断を誤ることがあります。よくある見落としと、確かめ方をまとめます。

よくある見落とし起きやすいこと確かめ方
全体の数字だけを見る好調なキャンペーンが、不調なキャンペーンを隠すキャンペーン別・媒体別の表もレポートに入れてもらう
手数料を含まない CPA で判断する実際に払っている費用に対する獲得単価より、低く見える手数料を足した金額で、社内向けの CPA も計算する
コンバージョンの数だけを見る質の低い問い合わせが増えても気づかない社内の商談や受注の数と、月ごとに並べる
目標が書かれていない数字が良いのか悪いのか、判断の物差しがない月の目標の CPA や件数を、レポートの冒頭に書いてもらう
前月のレポートと見比べない先月約束した検証が、行われたかどうか分からない前月の『次の打ち手』と、今月の『変えたこと』を並べて読む

とくに、手数料を含めた費用で成果を見ることは、代理店の費用が妥当かを考えるうえで欠かせません。広告費だけの CPA と、手数料を足した CPA の両方を並べておくと、社内で説明するときにも役立ちます。

レポートの形を変えてほしいときは、見たい表と並べる順番を1枚にまとめて代理店に渡すと、話が早く進みます。たとえば「1ページ目に目標と実績、2ページ目にキャンペーン別の表、最後に先月の約束と今月の結果」のように、読む順番で決めておくと、毎月同じ場所を見れば済むようになります。数字を集める手間が増える項目は、代理店の作業量や費用にも関わるため、必要なものから順に頼むのが現実的です。

インハウスマーケでできること

インハウスマーケは、代理店とも広告主とも利害のない第三者の立場で、インハウス化を支援しています。代理店に運用を任せたままでも、広告アカウントの閲覧権限があれば、インハウスAIが毎朝アカウントを点検し、成果の急な変化や予算の消化ペースのずれなどを社内にお知らせします。まずは無料の簡易診断(10問・約5分)で、いまの体制から合う始め方を確かめられます。

よくある質問

Q. レポートで最初に見るべき指標は何ですか?
事業の目的に直結する指標です。問い合わせや購入を増やしたいならコンバージョン数とCPA(獲得単価)、売上を伸ばしたいならROAS(広告費用対効果)を最初に見ます。クリック率やクリック単価は、その理由を探すための指標です。
Q. レポートの数字と GA4 の数字が合わないのはなぜですか?
数え方が違うためです。広告の管理画面は広告をクリックした日などを基準に、GA4 は訪問した日を基準に数えるなど、成果の帰属のさせ方や期間の考え方が違います。多少のずれはあるものとして、大きくずれていないかを見ます。
Q. レポートは毎月必要ですか?
一般的には月次のレポートと定例会が多いですが、広告アカウントの閲覧権限があれば、社内で必要なときに管理画面を見られます。レポートの頻度を減らして、そのぶん改善の作業に時間を使ってもらう形もあります。
Q. 「改善しました」という報告をどう確かめればいいですか?
何を変えたか、いつ変えたか、その前後で何が変わったかの3点を聞きます。広告の管理画面の変更履歴を見れば、変更の日時と内容を確かめられます。

参考にした公式の情報

藤井 俊祐

この記事の監修

藤井 俊祐株式会社TUKURO 代表取締役

サイバーエージェントで年間売上200億円規模の広告事業の部署を統括。デジタルマーケティングの経験は15年以上、累計100サービス以上を支援。いまは広告運用のインハウス化を第三者の立場で支援している。

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