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代理店と手数料

広告代理店の手数料の相場は?20%の内訳と料金体系の違い

藤井 俊祐

監修 藤井 俊祐(株式会社TUKURO 代表取締役)

公開 2026.10.16/更新 2026.10.18・約5分で読めます

この記事の結論

運用型広告の代理店手数料(マージン)は、一般的に広告費の20%前後が目安とされ、予算が大きくなると15%前後まで下がることがあります。ただし最低手数料や計算の基準(広告費に掛けるか、請求総額に掛けるか)で実際の負担は変わるため、料率だけでなく「月に実際いくら払っているか」で比べることが大切です。

「代理店に払っている手数料は、世の中と比べて高いのか」。広告費が月数百万円を超えてくると、経営会議でこの問いが出てきます。この記事では、運用型広告(Google広告・Meta広告など)の代理店手数料の相場と、その数字を自社にあてはめるときの見方をまとめます。

広告代理店の手数料の相場は広告費の20%前後

運用型広告の代理店手数料(マージン)は、一般的に広告費の20%前後が目安とされています。運用代行会社などが公開している解説でも、定率制の20%を最も一般的な形として紹介しているものが多く、法令や公的な統計で決まった数字ではありません。

20%前後

運用型広告の代理店手数料(定率制)の一般的な目安

運用代行会社などの公開解説で多く見られる水準。法令や公的な統計で決まった数字ではありません

予算の大きさによっても目安は変わります。

月の広告費料率の目安よくある形
数十万円まで20%前後、または最低手数料最低手数料(月数万円)を設けることが多い
数百万円15〜20%前後定率制が中心
1,000万円以上交渉で15%前後が目安定率の段階制、固定費との組み合わせ

フリーランスや小規模な運用会社に直接頼む場合は、10〜15%前後や月額固定の形で、代理店より低く設定されることもあります。いずれも「目安」であり、作業の範囲によって適正な金額は変わります。

手数料の料金体系は3種類ある

代理店の料金体系は、大きく分けると次の3つです。

料金体系決め方向いている場面気をつける点
定率制広告費の◯%(例:20%)広告費が月ごとに変わる広告費を増やすほど手数料も増える
固定報酬制月額◯万円広告費が安定している作業範囲の取り決めがあいまいになりやすい
成果報酬制1件のコンバージョンあたり◯円など成果の定義がはっきりしている成果の定義と計測方法でもめやすい

日本では定率制が最も多く見られます。定率制は分かりやすい一方で、広告費を増やすと手数料も自動的に増えるため、「広告費を増やしたい代理店」と「費用対効果を上げたい広告主」の向きがずれることがある、という点は知っておくとよいでしょう。これは代理店の良し悪しではなく、料金体系そのものの性質です。

料率だけでは比べられない3つの理由

同じ「20%」でも、実際の負担は契約によって変わります。比べるときは、次の3点を確かめてください。

1. 計算の基準が広告費か、請求総額か

「広告費100万円に対して20%(手数料20万円・合計120万円)」と、「請求総額100万円のうち20%が手数料(広告費80万円・手数料20万円)」では、媒体に流れる広告費に対する実質の料率が違います。後者は 20÷80=25% です。

2. 最低手数料があるか

最低手数料が月5万円で料率20%なら、広告費25万円を下回ると実質の料率が上がります。広告費20万円なら25%、10万円なら50%です。

3. 別料金の作業があるか

初期設定費、バナーや動画の制作費、ランディングページの改修、計測タグの設定、レポートの追加などが別料金になっている場合、手数料の料率が低くても総額は高くなります。

手数料に含まれることが多い作業と、別料金になりやすい作業

手数料で何をしてもらえるかは、代理店ごとに違います。一般的には、次のように分かれることが多いです。

区分作業の例
手数料に含まれることが多い入札・予算の調整、キーワードと除外キーワードの管理、広告文の入れ替え、月次レポート、定例会
別料金になりやすいアカウントの初期設定、バナー・動画の制作、ランディングページの制作や改修、計測タグの設定、新しい媒体の立ち上げ
契約によって違う広告文の作成本数、レポートの頻度、競合の調査、拡張コンバージョンやコンバージョンAPI(CAPI)の設定

同じ料率でも、含まれる作業が多い代理店と少ない代理店では、実際の価値が違います。相見積もりでは、料率と一緒に作業の一覧も並べてください。

広告費が増えると、手数料の総額はどう変わるか

定率制では、広告費に比例して手数料の総額が増えます。料率20%の場合の目安は次のとおりです。

月の広告費月の手数料(20%)年間の手数料
100万円20万円240万円
500万円100万円1,200万円
1,000万円200万円2,400万円
1,500万円300万円3,600万円

広告費が月1,000万円を超えると、手数料は年間で数千万円になります。一方で、運用の作業量は広告費に比例して増えるわけではありません。広告費が大きい会社ほど、料率の見直しや、運用の一部を社内に移す選択肢が意味を持ちやすくなります。

自社の手数料が適正かを確かめる手順

手数料が高いか安いかは、金額だけでなく「その金額で何をしてもらっているか」で決まります。次の順で確かめると、話し合いの材料がそろいます。

手数料が適正かを確かめる手順
  1. 1

    年間の総額を出す

    直近12か月の請求書から、広告費と手数料・その他の費用を分けて合計します

  2. 2

    作業の中身を書き出す

    毎月の作業(入札や予算の調整、広告文の入れ替え、検索語句の除外、レポート、定例会など)を、契約書と実際の両方から一覧にします

  3. 3

    広告の管理画面を自分で見る

    広告アカウントの閲覧権限をもらい、変更履歴でどのくらいの頻度で手が入っているかを確かめます

  4. 4

    成果の推移を見る

    CPA(獲得単価)やROAS(広告費用対効果)が、半年・1年でどう動いたかを確かめます

  5. 5

    同じ条件で相見積もりを取る

    作業範囲をそろえたうえで、他社や内製化の場合と比べます

変更履歴を見ると、運用の手の入り方がある程度分かります。ただし、変更の回数が多いほど良いわけではありません。自動入札が中心の運用では、あえて触らないことが正しい場面もあります。

代理店に任せたままの方がよい場合

手数料を払っていても、代理店に任せる方が合理的な場合はあります。

一方で、広告費が大きくなり、手数料の総額が社内で1〜2人の担当者を置ける水準を超えている場合は、運用の一部または全部をインハウス化(内製化)する選択肢を比べる価値があります。どちらが良いかは、会社の体制と目的によって変わります。

インハウスマーケでできること

インハウスマーケは、広告代理店とも広告主とも利害のない第三者の立場で、インハウス化を支援しています。まずは無料の簡易診断(10問・約5分)で、いまの費用と体制から、代理店のままがよいか、併用か、内製化かの方向性をお出しします。月の広告費が1,000万円以上の企業さまには、広告アカウントを分析する詳細診断(無料)と、手数料や契約の見直しを第三者として支えるインハウスコミットもご用意しています。料金は料金ページをご覧ください。

よくある質問

Q. 広告代理店の手数料20%は高いですか?
運用型広告では20%前後が一般的な目安とされているため、それだけで高いとは言えません。比べるべきは、料率に見合う作業量と成果が出ているかどうかです。月の広告費が大きいのに料率が下がっていない場合は、交渉の余地があることが多いです。
Q. 手数料は広告費に含まれますか?
契約によって違います。「広告費の20%を別途請求」と「請求総額の20%が手数料」の2通りがあり、後者だと媒体に払う広告費に対する実質の料率は25%になります。見積書や請求書で、計算の基準を確かめてください。
Q. 少ない広告費でも代理店に頼めますか?
頼めますが、最低手数料(月数万円など)が決まっていることが多く、広告費が少ないほど実質の料率は上がります。たとえば最低手数料5万円で広告費20万円なら、実質25%です。
Q. 手数料の相場は媒体によって違いますか?
Google広告やMeta広告などの運用型広告では、媒体による大きな差はなく、一般的に同じ料率で扱われることが多いです。ただし、クリエイティブ制作や計測の設定などは別料金になることがあります。
藤井 俊祐

この記事の監修

藤井 俊祐株式会社TUKURO 代表取締役

サイバーエージェントで年間売上200億円規模の広告事業の部署を統括。デジタルマーケティングの経験は15年以上、累計100サービス以上を支援。いまは広告運用のインハウス化を第三者の立場で支援している。

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